さて、総選挙がなければ8月29日にはこの記事を掲載させる予定でしたが、タイミングが
ちょうどあれでしたので、ちょっとだけ遅れましたが今回はJRの本気を見た気がするので書きます

私のところに1年半前に1枚のICカードが届きました「EX-ICカード」という新幹線版の
チケットレスサービスです。2008年3月29日に東海道新幹線で先に稼動を始め、私たちの方の
山陽新幹線は1年半以上遅れてのサービス開始となりつい先日、2009年8月29日から
東京駅から博多駅までの東海道山陽新幹線での全面開通となり、すべての駅でこのカード1枚で
新幹線に乗ることが出来るようになりました。
これにより、エクスプレス会員には2つの新幹線の乗車方法が選べるようになりました。
1.乗車券+e特急券(水色のカードサイズの切符)を用いての乗車
2.「EX-ICカード」を用いてチケットレス乗車
この二つの乗車方法を選択できますが、必ずしも2番の「EX-IC」の方が安くなるとは
限りません、では実際に1番の方が安い実例を挙げて見ますヽ('ー'*)
(例)防府駅から新山口駅まで普通電車で乗車移動し、そこからのぞみで小倉駅まで
新幹線で移動、JR普通電車に乗り換えスペースワールド駅までいくとした場合。
1.防府駅⇒スペースワールドの乗車券(1,930円)+新山口⇒小倉のe特急券(1,620円)
=3,550円
2.防府駅⇒新山口の乗車券(320円)+新山口⇒小倉(EX-IC運賃)3,130円
+小倉⇒スペースワールド(270円)=3,720円
上記のように、新幹線のみじゃなく普通電車に乗り換える回数が多ければ切符を発券した
方がいい場合もありますヽ('ー'*)
今挙げたのは、短距離ですが長距離になるとこれからご紹介するEX-ICの方が
かなりお得に乗車できることもあるというご提案をさせていただきます。
では、今回の特集である2番の「EX-IC」について触れたいと思います。
2-1(EX-IC運賃のお話)
「EX-IC」での運賃は新幹線乗車区間の「乗車券と特急券」が一体となって
効果を発揮するセットです。つまり、最寄の駅から普通電車で新幹線駅までの
電車運賃と新幹線の到着後のその先の電車の運賃は含まれていません
あくまでも新幹線の乗車区間のみをチケットレスで乗るためのシステムだということを
まず念頭においてください。紙の乗車券より最大で200円安乗車できます。
ほかにも、みどりの窓口に並ぶ必要はなく新幹線駅についたら一直線で新幹線改札口まで
ノンストップでいけますし、急な予定変更も携帯電話で出発6分前まで何回でも手数料なく
変更できる。ビジネスマンには、まさに最適ですねヽ(´ー`)ノ
私も試して見たいのですが、今のところ新幹線を利用する予定がないので近いうちに試して
見たいものですヽ('ー'*)
「EX-IC」の指定席運賃の場合は、万一乗り遅れても当日にまだ新幹線があれば
こだま・ひかり・のぞみを問わずに予約した区間だけ「自由席のみ」ですが乗車できますv
2-2(EX-IC早割のお話)
そして、この「EX-IC」に新しい運賃が新設されました。「EX-IC早割(以下IC早割)」が
登場しました。条件はそんなに制約はありません、新幹線乗車予定日の3日前の23:30までに
予約を完了させればOKです。まぁ、航空業界で言うなら「特割3」といったところですねv
ただし、IC早割が設定されている座席は毎便決まっているので、新幹線指定席全体に空席が
あっても、IC早割枠がいっぱいになると、利用は出来ませんのでその辺りはお早めにヽ('ー'*)
冒頭で触れた、1番での乗車方法は、切符を発券した本人じゃなくても問題ありません
ですが、2番の「EX-ICカード」の場合は違います。ちゃんと規約にも記載されていますが
カード会員本人以外は使うことができません。かといって、本人確認はされませんが・・・
バレタ時は私は責任は負いません('ω')y-~~~
あくまでも、エクスプレス会員本人限定のみ提供されるサービス&運賃ですv
では、具体的にどれくらいIC早割は、ほかの人よりお得に乗車できるのか?というのを
簡略化してみましょうヽ('ー'*)
まずは、新幹線・のぞみで普通車でかつ通常期(レギュラーシーズン)の東京・品川発から
| 一般購入 | J-WEST会員など |
停車駅 | 乗車券+指定 | 乗車券+自由 | 乗車券+e特 | EX-IC | IC早割 |
名古屋 | ¥10,780 | ¥10,070 | ¥10,030 | ¥9,830 | ¥9,500 |
京都 | ¥13,520 | ¥12,710 | ¥12,670 | ¥12,470 | ¥11,470 |
新大阪 | ¥14,050 | ¥13,240 | ¥13,200 | ¥13,000 | ¥12,000 |
新神戸 | ¥14,670 | ¥13,760 | ¥13,720 | ¥13,520 | ¥12,300 |
岡山 | ¥16,860 | ¥15,850 | ¥15,570 | ¥15,570 | ¥14,000 |
広島 | ¥18,550 | ¥17,540 | ¥17,170 | ¥17,170 | ¥15,500 |
新山口 | ¥20,650 | ¥19,540 | ¥19,180 | ¥19,180 | ¥17,900 |
小倉 | ¥21,690 | ¥20,580 | ¥20,100 | ¥20,100 | ¥18,750 |
博多 | ¥22,320 | ¥21,210 | ¥20,730 | ¥20,730 | ¥19,300 |
東京・品川発、新幹線のぞみ号グリーン車運賃(通常期)
| 一般購入 | J-WEST会員など |
停車駅 | 乗車券+グ券 | 乗車券+グ券 | EX-IC | IC早割 |
名古屋 | ¥14,270 | ¥13,520 | ¥13,320 | ¥11,500 |
京都 | ¥18,160 | ¥17,310 | ¥17,110 | ¥13,470 |
新大阪 | ¥18,690 | ¥17,840 | ¥17,640 | ¥14,000 |
新神戸 | ¥19,310 | ¥18,360 | ¥18,160 | ¥14,300 |
岡山 | ¥22,650 | ¥21,360 | ¥21,360 | ¥19,790 |
広島 | ¥25,480 | ¥23,470 | ¥23,470 | ¥21,800 |
新山口 | ¥27,580 | ¥25,480 | ¥25,480 | ¥24,200 |
小倉 | ¥28,620 | ¥26,400 | ¥26,400 | ¥25,050 |
博多 | ¥29,250 | ¥27,030 | ¥27,030 | ¥25,600 |
このケースですが、東京から名古屋まで1万円を切りました。ちょっと驚き。
もうちょっと欲張って、京都まで行ってみましょう、一般の人が京都までのぞみ指定席を
使うと13,520円(土日なら+200円)一方でIC早割を使うと11,470円と片道だけで
2,000円浮きますヽ('ー'*)つまりは、往復で4,000円強のお金が浮きます。まあ京都は
ビジネスホテルが高いのでホテル代・・・とまでは言いませんが、4,000円あれば市内観光は
1日十分満喫できますし、それなりにおいしいものを食べることは出来るはずですv
もうひとつ注目する点が、グリーン車も割引額が高いという点も見逃せません
東京から京都・新大阪・新神戸までのIC早割を使ってグリーン車に乗車しても
一般の人がのぞみ指定席での乗車運賃≧IC早割でのぞみグリーン車乗車運賃という
ある意味ねじれとも言える、価格設定になっています。まぁ、グリーン車の利用率を
上げようという戦略が見て取れますが、これは非常に魅力的ですねヽ('ー'*)
と、一見利用してみよう~と思ったかもしれませんが、いくつか注意しないといけない点も
あります。まずは東京・品川・新横浜発でIC早割が利用できるのは「朝6時台発のぞみ号」と
「終日のひかり号」という点、まぁ東海道新幹線は常に16両編成なのでこの辺りは
問題ないでしょ、後一番大事なこと「乗り遅れた場合は後の、こだま・ひかり・のぞみ」に
関わらず乗車することは出来ません、たとえ自由席でも不可です。
新たに特急券・グリーン車に乗るならグリーン券を新たに購入しなくてはいけません。
この辺りのリスクは負ってください。安くする上でのある意味「契約」ですからヽ(´ー`)ノ
じゃ、最後に「EX-IC」のまとめを~
・使えるのはクレジットカードで契約したエクスプレス会員のみ(共通)
・新幹線の乗車区間の全く同じ「乗車券」と「特急券」を一体化した運賃。
・乗り遅れた場合、当日中の後の新幹線の自由席のみ乗車可能(EX-IC運賃)
・乗り遅れた場合、別途特急券・グリーン権が必要になる(IC早割)
・EX-ICはすべての東海道山陽新幹線の区間で使えますがIC早割は限定されています。
http://www.jr-odekake.net/navi/shinkansen/reservation/pdf/exic.pdf#page=1 まぁ、この記事よりちゃんとJRさんが分かりやすくPDFにまとめてくださってるので
事前に確認するなりして、楽しい旅行をしましょうヽ('ー'*)
航空機だけがすべてじゃないのさヽ('ー'*)
新山口発(上り・東京方面行き)のぞみ号運賃(通常期)
| 一般購入 | J-WEST会員など |
停車駅 | 乗車券+指定 | 乗車券+自由 | 乗車券+e特 | EX-IC | IC早割 |
広島 | ¥5,330 | ¥4,620 | ¥4,620 | ¥4,620 | 設定なし |
岡山 | ¥8,900 | ¥8,190 | ¥8,190 | ¥8,190 | 設定なし |
新神戸 | ¥12,360 | ¥11,550 | ¥10,670 | ¥10,670 | 設定なし |
新大阪 | ¥12,570 | ¥11,760 | ¥10,880 | ¥10,780 | 設定なし |
京都 | ¥13,620 | ¥12,710 | ¥11,590 | ¥11,540 | 設定なし |
名古屋 | ¥15,710 | ¥14,700 | ¥14,010 | ¥14,010 | ¥13,000 |
新横浜 | ¥20,120 | ¥19,010 | ¥18,650 | ¥18,650 | ¥17,370 |
東京 | ¥20,650 | ¥19,540 | ¥19,180 | ¥19,180 | ¥17,900 |
そして、このIC早割は、私にとって名古屋が身近になったということも意味したりします。
今まで、どうしても名古屋だけはその距離に対して運賃が割高でした(個人的に)
山口から東京まで約1,000kmを航空機で最安で13,400円で行けるのに対し
名古屋駅までは新幹線で約640kmなのに15,000円強と逆転現象が起こっていました。
しかしこのIC早割で片道13,000円で行ける様になったので、距離に対して順当に気軽(?)
にいけるようになったのはある意味、私に名古屋に行けと言うフラグなのかもしれませんv